採血だけで胃がんを発見する胃がんリスク検診、ABC検診が注目されています。
従来の胃バリウム検査や内視鏡検査のように、食事制限やエックス線による被ばく、検査中の苦痛などもありません。
これなら受けてみたいという方も多いはず。
胃がんの原因となるピロリ菌を早期に発見して対策をしましょう。
バリウムや胃カメラを飲まなくても採血だけで手軽にリスクが判定できる胃がんABC検診とは?
胃がんABC検診
ピロリ菌の有無でがんの危険度を4段階に測定します。
胃潰瘍や胃炎などをよく起こす人だけではなく、自覚症状がない人も、まずは自分自身がピロリ菌に感染しているかどうかを知りましょう。
胃がんリスク検診は、採血をして、検査機関に出し、約2週間後に結果が届きます。
ピロリ菌の有無と萎縮性胃炎の程度を調べ、A〜D群の4段階で胃がんの危険度を判定すします。
自分の胃がA〜D群のどの状態にあるかを確認できれば、今後の対策を考えられます。
ピロリ菌がいた場合は除菌すればいいですし、胃がんのリスクがないのに、毎年バリウムを飲み、エックス線撮影で被ばくをする必要はありません。
費用は7,560円で、採血だけの簡単な検診ですので、ぜひ受診してみてはいかがですか?
一般のクリニックなどでも普及しています。
私のお友達の父親は、数年前にピロリ菌を除去したばかり。
家族にピロリ菌感染者がいる場合は感染している可能性も高くなるそうです。
検査結果が出るまでは不安だったが、ピロリ菌に感染していないうえに萎縮性胃炎もない状態(A群)という結果でした。
胃がんのリスクはほぼナシだと判明。
これで胃がんに関しては安心だと喜んでいました。
時間もあまりかからない簡単な検診なので、自分で検診受けてみるのもいいですし、家族や大事な人に薦めてみるのもいいかもしれません。
萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)とは胃の「慢性胃炎」の状態をいう。
胃がんの原因
ピロリ菌に感染している人が必ずしも胃がんになるわけではないが、胃がん患者のほとんどがピロリ菌感染者だと断言する先生もいます。
胃がんの原因として、胃の粘膜を破壊する塩分の過剰摂取なども考えられますが、ピロリ菌に感染していない人が胃がんになるのはごくまれなケース。
ピロリ菌感染率
日本でのピロリ菌感染率は、20代が10パーセント以下、30代が15〜20パーセント以下ですが、50代では50パーセント以上。
これは加齢によるものではありません。
ピロリ菌は水を介して感染するため、衛生環境がよくなかった時代に井戸水や川の水などを飲んでいた人が感染し、ピロリ菌が胃にすみ着いたままになっているのです。
上下水道が完備された都市部ではピロリ菌はほぼ存在しなくなったが、上下水道が整っていない山間部や発展途上国の飲料水で感染する可能性もあります。
また、ピロリ菌は胃から逆流することもあるため、ピロリ菌に感染した大人がロで食べ物をかみ砕いて乳幼児に与えると、免疫力の弱い子どもに感染することもあるという。
ただ、確実にピロリ菌感染者は減っており、今後、胃がんは現象傾向にあるといわれています。
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