「肩コリ」はその言葉の響きから肩の筋肉が硬直しているイメージがある。
でも、実は「うなじ」〜「肩」〜「肩甲骨」にまたがる「僧帽筋」という大きな十字型の筋肉が硬直している状態。
それゆえ海外では、首の疾患として捉えられている。
肩こりが頭痛を引き起こす原因、岩盤浴の効用をお伝えいたします。
僧帽筋(そうぼうきん)
僧帽筋は首から肩にかけての筋肉で、座っている状態でも約6kgの頭部と合計10キロほどもある両腕荷重に耐えている。
常に負担がかかっているので、一時的にほぐしても時間が経てば硬直し、根本的な解消は難しい。
慢性的な肩コリ持ちならば、少なくとも2日に1回は適切なケアでほぐしてあげたい。
肩こりが頭痛を引き起こす原因
肩コリが高じると頭痛がするという人は多いが、これには理由がある。
僧帽筋が凝り出すと、うなじや耳の裏、ワキの下の重要な血管やリンパ節、そして脳から全身につながる無数の神経を圧迫してしまう。
頭が重たく感じたり頭痛がするのは、うなじ部分の血流が悪くなって脳に酸素が十分に行き渡らなくなるため。
この時、むやみに揉んだり叩いたりしてほぐすのは逆効果。
筋繊維を壊して「揉み返し」といわれる痛みが起きたり、血管や神経を傷つける恐れもある。
熟練したマッサージ師ならば、筋繊維を壊さないようにほぐすことはできますが、自分でほぐしたいのなら、遠赤外線を当てるのが最も安全で確実な方法です。
遠赤外線
遠赤外線は細胞の水分子を運動させる。
この作用で血流やリンパ液の流れがスムーズになるほか、細胞間に溜まった疲労物質も流れ、硬直した筋肉が劇的にほぐされるという。
「肩コリが治まると頭痛もすっかり影を潜め、グッスリ眠れるようにもなりました。
おかげで以前と比べて格段に元気。毎日が爽快になりました」
この肩コリが及ぼす不調は「頚椎神経筋症候群」と名付けられ、脳外科、形成外科の専門医の間では常識となっている。
*頚椎神経筋症候群は(けいついしんけいきんしょうこうぐん)と読みます。
肩コリの解消によってさまざまな不定愁訴が一気に消え去ってくれることは、大いに期待できるのです。
*不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、お医者さんに診てもらったちころ問題ないのに、自分では体が不調でツライと感じること。
岩盤浴の効用
岩盤浴でお腹を温めて体温アップ。
岩盤浴の効用はコリの解消だけにとどまらない。
近ごろ問題視されている低体温対策にも効果大。
一年中、暖房や冷房で室温を調節している現代人は体温調節機能が袞えており、暑さにも寒さにも弱くなっている。
特に体の中心部の体温は著しく低下している傾向にあるという。
体の中心部の温度を内臓体温といいますが、これが低下すると冬場は冷えに悩まされます。
また内臓の機能も低下しますので、腸の働きが弱まって便秘になったり、基礎代榭が減退して太りやすくなるのです。
さらに体温低下は、寝つきも悪くする。
私たちの体温は寝る直前に最も高くなり、睡眠に入ると体温は下がります。
この差が大きいほど深く眠れるメカニズムになっています。
したがって、もともとの体温が低ければ寝つきは悪くなる。
これを改善したければ、お腹に岩盤浴を当てる方法が最適。
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