どんなに内蔵ストレージを整理しても限界があります。
システムファィルやソフトウェア、毎日使うファイルはどうしてもローカルに保持しなければなりません。
そのため、外付けストレージの導入も検討してみたいと思いました。
外付けストレージの選び方
では、外付けストレージにはどんなものがあるのでしょうか?
まず、もっともポピュラーなのがUSB接続のHDDです。
速度は遅いですが、大容量で安価なのが特徴です。
次に、容量より速度を優先したい場合は、内蔵ストレージと同じフラッシュメモリを使った外付けSSDが候補になります。
ただし、あまりにも安い製品は粗悪なフラッシュメモリが使われており、実際の速度はHDD並みということもあるので注意が必要です。
そのほか、USBメモリやSDメモリ力ードなどもありますが、容量や性能的に、常設するMacの外付けストレージとして使うことはおすすめできません。
外付けストレージの比較
ハードディスク | SSD | USBメモリ | SDメモリーカード | |
価格 | 1G 3円程度 | 1G 20円程度 | 1G 31円程度 | 1G 46円程度 |
標準容量 | 4TB | 1TB | 64GB | 64GB |
スピード | 〇 | ◎ | △ | △ |
携帯性 | X | 〇 | ◎ | ◎ |
特徴 | 代表的な外付けストレージ。価格がこなれているのは4TBの製品で、ポータブルタイプやLAN接続タイブなどバリエーションが豊富。 | フラッシュメモリを使った外付けストレージ。容量は少ないが非常に高速。寿命が短いため頻繁にファイルを書き換えるバックアップには向かない。 | 元々は小容量ファイルを運ぶためのデバイス。常時接続してファイルを読み害きするような構造ではなく、読み書き性能が低く耐久性も低い。 | 本来はデジタルカメラなどのデジタル機器の記録媒体なので、ランダムアクセス性能が低く、常時接蛴する外付けストレージには向かない。 |
速度
ハードディスクの速度・・・USB3.0のハードディスクは、大容量キャッシュ搭載の高速タイプなら200〜400MB/秒の性能を発揮します。
SSDの10分の1程度ですが充分な速度です。
SSDの速度・・・SSDは、1〜3GB/秒という高速性能を持っているので、USB3.0接続であれば内蔵ストレージと遜色ないバフオーマンスです。
ただし、低コストモデルはこの限りではありません。
USBメモリの速度・・・USBメモリもSSDと同じくフラッシュメモリですが、構造がシンプルで安価なチップを使っているので、書き込み50MB/秒、 読み込み200MB/秒程度とハードディスク並みです。
SDメモリーカードの速度・・・SDメモリーカードは、デジタルカメラやビデオ力メラ向けなので、Macで利用すると書き込み25MB/秒、読み込み50MB/秒程度と著しく遅くなつてしまいます。
外付けストレージに移動すべきデータ
外付けストレージの中でも、価格、速度、容量のバランスが取れているのが外付けハードディスクといえるでしよう。
では、内蔵ストレージから外付けハードディスクに移動できるデータはどんなものがあるのでしょうか。
システムやソフトは、内蔵ストレージ(起動ディスク)から動かすことができません。
しかし、[ホーム]フォルダ内にあるコンテンツは一部移動可能です。
まず、[ミュージック]や[写真]ソフトのメディアやライブラリです。
これらはそれぞれ[ホーム]フォルダの[ミュージック]および[ピクチャ]にありますが、外付けハードディスク移動しても問題ありません。
また、iMovieでビデオ編集すると作られる[iMovieライブラリ]も移動できますし、[パラレルス・デスクトップ]などの仮想化ソフトを使っている場合は、デフォルトでは[書類]フォルダに置かれる仮想マシンファイルも外付けハードディスクに移動することができます。
これらのライブラリやファイルを外付けハードディスクに移動することで、内蔵ストレージの空き容量を大幅に増やせるはずです。
iMovieライブラリの移動
iMovieは、プロジェクトを作成してビデオ編集しますが、このとき読み込んだ素材を「iMovieライブラリ」にコピーしています。
そのため未使用クリップを含めた動画ファイルが蓄積されるため、数百GBもなります。
外付けハードデイスクに移動すべきデータです。
1.[ホ一ム]フォルダ→ [ム一ビ一]→「iMovieライブラリ.imovielibrary」を[command]キーを押しながら、外付けハードディスクにドラッグ&ドロップします。
2.iMovieアイコンをダブルクリックしたらすぐに[option]キーを押すと、[ライブラリを開く]ダイアログが表示されるので、移動したライブラリを選んで[選択]をクリックします。