富士山が噴火する予兆と地震と噴火の関係【登山注意】

富士山はいつ噴火しますか?

その答えは「いつ富士山が大噴火してもおかしくない」です。
富士山が噴火する確率は?1%と言われている。

阪神・淡路大震災の前日で地震が起きる確率は1%でした。
0%じゃない限り、いつ起こっても不思議じゃない。

大地震と噴火の関係、もし富士山が噴火したらどうなるか、噴火兆候が出てから数時間で大噴火するか?

大地震と噴火の関係を知ると怖くなる

1950年以降、世界で発生したマグニチュード9以上の大地震は全部で6つ。
そのうち5つは地震の近くの火山が噴火している。

2011年に起きた東日本大震災の4日後、富士山直下で震度6強の地震が起きました。

このときの地震は断層が引き起こしたもので、噴火には結びつかなかったものの、世界的に見ると巨大地震の後には必ずと言っていいほど火山が噴火しているという事実。

富士山大噴火の歴史

約300年前の富士山の大噴火のとき、その49日前にマグニチュード8.6の宝永地震が起こっている。
火山と地震の関係が密接なのがお分かりいただけかと思います。

富士山は活火山。
残っている記録によると、富士山は10回ぐらい噴火している。

8世紀以降に10回噴火。
最近だと1707年(江戸時代)宝永4年に宝永大噴火。
約300年間沈黙を続けている富士山はいつ噴火してもおかしくない。

富士山が噴火したらのシュミレーション

およそ300年前に噴火した富士山。
その際、火山灰は約100キロ離れた江戸の街にも降り注いだという。

新井白石(江戸の学者)は、この時の被害を克明に記録していました・
「江戸の町に火山灰が降りつもった」
「富士山が噴火して焼けた」
「空がとても暗く昼でも明かりをともさなければならなかった」

宝永大噴火の火山灰の噴出量は東京ドーム1300杯分の日本最大級の噴火でした。

もし、同じ規模の噴火が現代の日本に起こったらどうなるのか?

国のシミュレーションによると高度2万メートルまで立ち上がった噴煙が偏西風に乗り東に広がってゆく。
そして、東京・千葉など関東地方の広範囲に大量の火山灰が降り積もる。

わずかな量でも視界を遮り、火山灰は車など交通の大きな妨げとなる。
火山灰が数センチ降り積もると、交通機関は混乱、ライフラインが麻痺する危険性が指摘されている。

横浜辺りが10センチ。
10センチ積もるとライフラインの電気・ガス・水道はストップ。

高速道路は走りませんし道路も異常に混雑・混乱すると予想されています。
火山灰は水に溶けません。

人体の影響も心配。
火山灰って粒のように思われがちですけど、実はガラスの破片と一緒。

吸い込むと呼吸器障害が起き、目に入ると痛い。
健康上の不安も出てきますね。

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噴火対策は行われいるか気になりますよね。
普通に暮らしてて火山灰対策の話を聞いたことはありません。

2017年6月8日、Xデーに備え富士山スバルライン5合目では噴火を想定した避難訓練が行われている。
富士山噴火の被害を最小限に抑えるため警察・消防・自衛隊などが参加して登山客を避難させる訓練が行われた。

登山中に富士山が噴火することの考えられるということ。
富士山火山防災マップというハザードマップが用意するされています。

富士山に登頂するときは忘れずに。
でも、噴火するかもしれないと思いながら登山するのはイヤだなぁ。

2014年9月御嶽山噴火の前兆がなかった。

ちなみに、富士山の標高は3776メートル。
世界遺産に登録され富士山の年間観光客は約200万人。

富士山が噴火する予兆から噴火するまでの時間

富士山は最悪の場合、予兆をとらえて数時間で大噴火をする可能性がある。

その要因の一つはマグマの性質にある。
特に富士山の場合はマグマが日本で一番サラサラしたマグマなので一旦動き始めると早い。

富士山の地中には流動性の高い玄武岩のマグマがあることはわかっている。
このマグマは過去に驚異的な速さで噴火している例がある。

一番早いのは前兆をつかんでから25分で噴火。
インド洋にあるレユニオン島は富士山と同じ玄武岩のマグマでできている。

地下10kmで地震が起きたら25分後にはもう噴火していた。
それを考えると富士山も兆候を掴んでから数時間で噴火に至ることは十分にありえるのです。

噴火の兆候をいち早く掴むため、富士山は24時間体制で監視されている。
富士山の南側標高1800m付近に観測装置がある。

地震計や傾斜計、GPSなどの装置設置は40箇所にも及ぶ。
防衛庁、防災科学研究所など様々な研究機関が監視に力を入れている

噴火位置

火山といえば頂上の火口から噴火するイメージが強いけどそうではない。
富士山の周りには小さな穴がいくつも開いていて全て火口。

山頂火口は2200年前の噴火が最後。
その後は火口が点々と動きながら噴火しています。

次、富士山がどこから噴火するかは分かっていません。

想定火口域は広く、想定火口範囲には住宅や別荘主要道路も含まれる。
噴火場所が特定できないことで対策も困難を極め甚大な被害も引き起こすと予想されています。

事実、300年前の宝永噴火も富士山の側面から噴火している。
その時にできた火口は宝永火口と呼ばれ、今も東南側に残っているのだ。

富士山は最悪の場合、兆候が出てから数時間後に噴火。
さらに、どこからマグマが吹き出すかわからない危険な活火山。

富士山の警戒レベルは現段階では1だが、非常に静かな状態で火山の噴火が見られるような兆候はない。

2000年北海道有珠山噴火の時は、世界の火山の中でも稀に見る適切な予測がされて周りの人達は助かった。
富士山もそうであってほしいです。

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